服をぬらすこと

2005年1月29日
●服をぬらすこと
帰宅中、豪雨に遭いました。
家に着くまでにあと20分はあるという時点で、雨はその激しさをいっそう強め、できるだけ濡れないために猛ダッシュすればより一層勢いよく濡れるという壮絶な矛盾に苦しめられている間にも僕の服はズブズブと濡れて重みを増し皮膚に付着してきます。
これには想像を絶する不快感を伴いまして、しかし、世の中にはこんなものにエクスタシーを感じる人がいるそうで、なんとも世界は広いんだなあといいますか、一般的に不愉快な物に快感をえるという点で、それは「スカトロ」と同次元の世界なんだなあと考えました。
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●読了。
インストール 綿矢りさ
 
まず著者の外見が頭に染み付いてしまい、そしてこの本の文章をまぎれも無い綿矢りさ本人が書いたことを終始想像していたら、あっさり読みきることが出来ました。同い年の道産子女子高生が、母親の裸という言葉に過剰反応しているのをよそに、ポンポンと繰り出されるイヤーンな言葉にたいへん興奮いたしました。僕の小説に対して持っていた先入観より、ずっと読みやすくて分りやすかったです。小説ってこんなもんなんでしょうか。読了感としてはなんと言いますか爽やかな感じでした。頻繁に使われる比喩や表現が、学生(主人公の年齢)に合っていて良いと思いました。(最近の)小説と呼べそうな小説は実は初めて読んだため、小説のことはよくわからないんですが、悪くないと感じました。

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